税務調査

税務調査って何ですか?

「税務調査」とはよく聞く言葉ですが、
税務調査をきちんと理解している一般人は、
ほとんどいないのが実態でしょう。

「税務調査に入られた」「あそこに税務署が入ってるらしいよ」というのは、
わりと周りから聞く話ではあるのですが、では実際のところ、
どの程度の頻度で税務調査が入っているのでしょうか?

平成27年3月に国税庁から発表された資料

「税務行政の現状と課題」

https://www.nta.go.jp/kohyo/katsudou/shingi-kenkyu/shingikai/150309/shiryo/pdf/04.pdf
によると、法人(会社)の場合、
年間で3%の割合で税務調査が実施されていることがわかります。

「3%」という数字を聞けば、誰しもが「えっ!?それだけ」と感じることでしょう。
世の中に100社があれば、1年間に税務調査に入られるのは3社だけ。
自分の会社に置き換えてみれば、
30年以上に1回しか税務調査に入らない、ということになります。

これは、あくまでもマクロ的な数字・確率ですから、
よく税務調査に入られる会社もあるわけですが、
全体としては、そこまで税務調査を恐れる数字ではないことがわかります。

だからこそ・・・税務調査を何度も受けたことがある、
というツワモノは少ないわけで、
たまに入られた税務調査の情報が錯綜することにつながっていきます。

さて、「税務調査」とは何かというと、
税務署の国税調査官が会社に来て、帳簿類などを確認し、
税金の計算に誤りがないかどうかを確認することです。

相続税の税務調査であれば、
亡くなられた方(被相続人といいます)の財産金額が
間違っていないかを確かめることになります。

もう少し詳細に説明すると、
調査官が帳簿などを見てよくわからないことがあると質問してきますので、
それに回答しなければなりません。

「この接待交際費って、誰と行ったんですか?」
「これは4月の売上になっていますが、3月の売上じゃないんですか?」
「奥さんが役員になってますが、奥さんは具体的にどんな仕事をしているのですか?」
「この取引に関する契約書を見せてください」


あくまでも例示ですが、このような質問が典型的なものです。

帳簿の内容を確認するだけなら顧問税理士が回答できるのですが、
社長や社内の方でなければわからないことも多いため、
実際には調査官の質問には、社長に回答してもらうことになるのです。

税務調査で大変なのは、時間的拘束かもしれません。
短いときは1日で終わる税務調査もあるのですが、
一般的な規模の会社であれば、2日間程度行われるのが普通です。
午前10時から始まり、正午あたりから昼休憩をはさんで、
夕方3~4時まで行われるのが一般的でしょう。
2日間というのも、あくまでも税務調査であまり問題が出なかったときであって、
問題が出れば出るほど、その日数はどんどん伸びていくことになります。

社長であれば税務調査の予定が入ってしまうと、税務調査に対応する間は、
仕事の予定を入れることができなくなるため、ちょっと大変です。
ただし税務調査といっても、ずっと質問されているわけではないので、
電話に対応するなど、最低限の仕事はしていただいて問題はありません。

なお税務調査は、10~2週間前に税務署から連絡があって予定を調整して決めることが通常です。
しかし、事前の連絡なく税務調査が行われる、
つまりある日突然いきなり、調査官が会社にやってくることもあります。
これは「無予告調査」と呼ばれるものです。

無予告調査については、また別の機会に詳細に解説しましょう。

仕事の都合などで、
一度決めた税務調査の日程を変更してもらいたい事情が発生することもあります。

この場合、税務署に連絡する必要はありますが、
日程変更には応じてもらえますので、
ムリして税務調査を決まった日時で受ける必要はありません。

税務調査というだけで、震え上がってしまう人が多いのですが、
確率的にもそこまで心配する必要はありませんし、
税務調査は取引内容や帳簿の確認が基本となっていますので、
日々の会計・経理処理をきちんとできていれば、
それほど怖がる必要はありません。